address_top
鳥取大学医学部附属病院
卒後臨床研修センター

〒683-8504米子市西町36番地1
TEL 0859-38-7025
FAX 0859-38-6974
トップページ > 研修医からのメッセージ

研修医からのメッセージ

浜田 晋太郎先生

 研修医2年目の浜田晋太郎と申します。自分は山陰たすきがけプログラムを選択し、1年目は松江市立病院、2年目は鳥取大学病院で研修をさせていただいておりました。学生時代臨床実習で知り合った先生(20173月現在スイス留学中)がきっかけで第二内科腎グループに入ることを決めていました。第二内科は入局後に関連病院で2年間就業してから大学病院への帰局が恒例となっており、市中病院で2年間研修を行うと実際に大学病院で働くのが5年目からになってしまうため、初期臨床研修のうちの最低1年間は大学病院で研修しようと考えていました。
 たすきがけで良かった点は市中病院と大学病院での研修の違いをいくつか知ることができた点だと思います。例えば市中病院では頻度の高い疾患を診る機会が大学病院より多く、研修1年目はより幅広く疾患を勉強したかったので市中病院での研修を選択しました。一方、大学病院での研修で良かったことはカンファレンスが多く、国内外の多くの文献を触れる機会があったこと、医科や歯科の研修医同期や後輩が多く、病院の内外で関わる機会が多かったことだと思います。
 研修以外の活動では、自分は中高大と陸上部をやっており、社会人になってからもマラソンや駅伝をやっています。研修生活で少しでも時間を見つけては練習をして、社会人チームや学生チームで駅伝に出場したり、個人でもハーフやフルマラソンも出ていました。確かに働きながら趣味を続けるのは簡単ではありませんでしたが、それでも好きなことを仕事のために我慢はしたくなかったですし、全く職種の違う人たちと関わるのは大きな刺激になりました。
 研修生活は人によって目標が違うものだと思います。しかし、誰にも共通して大切なことだと思うことは自分の力だけではできない検査や治療が必要な患者さんを診たとき、どこまで自分で調べてアセスメントして、いつ誰に相談するかというプロセスを一つ一つ学ぶことだと2年間研修して思いました。それは教科書の知識も必要ですし、色々な経験も必要だと思います。実際に知識不足や経験不足で失敗してしまったことも多々ありました。しかし、その経験は自分が3年目以降専門の科で診療するときに大きなものになるのではと思います。この2年間学んだことを忘れずにこれからも精一杯努力していきたいと思います。

有馬 和志先生

 鳥取大学医学部附属病院、初期臨床研修医1年目の有馬和志と申します。早いもので研修医となってから1年が経ちました。医師としても社会人としても、自分が成長したと感じる点と、成長できていないと感じる点の両方があり、達成感と焦る気持ちと両方が混ざっています。おそらく多くの研修医が同じような気持ちでいるのではないでしょうか。

 大学病院での研修に関して、学生の皆さんがよく気にしている点として、「特殊な疾患の患者さんが多く、コモンディジーズがあまり診られない」ということが挙げられます。確かに病院の機能から考えて、他病院と比べるとそのような傾向はあるかもしれません。しかしコモンディジーズほどやることは決まっていて、入院から退院まで、クリニカルパスなどに沿って流れて行く患者さんを見ているだけに終わってしまいがちではないでしょうか。それよりは複雑な病態の患者さんについてあれこれ悩んでいる方が、大変ではありますが充実した研修と言えるのではないかと考えます。

 また大学病院はカンファレンスや学会発表等の機会が多く、常に患者さんの病態について考えることと、まとめてプレゼンすることを要求されます。だから大変と言えば大変なのですが、研修医の間に考える習慣をつけておくことで、考えることに対して手を抜かない医師になれるのではないかと考えています。確かに経験できる手技の数は、他病院と比べると少ないかもしれません。しかし手技は焦らなくとも、専門の診療科へ進んだ後でいくらでも経験を積むことができます。それよりも考える習慣を身につけることを重視するのがいいのではないかと思います。

 特に学生の皆さんはあまり注目していないと思われますが、実は非常に大事な点として、卒後臨床研修センターに研修医のための事務員さん方がいて下さることが挙げられます。研修内容について、レポートについて、休暇について、出張について、病院全体の事務とのやりとりについて、他病院へ異動する際の手続きについて、など様々なことを気軽に相談できて、仲介もして下さる方々がいるのは大変ありがたいことです。

 以上、雑多な文章ではありますが、大学病院、特に鳥取大学医学部附属病院の研修について少しでも興味を持っていただければ幸いです。皆さんに医師としてお会いできる日を楽しみに待っています。

藤森 大輔先生

 朝起きて寮を飛び出す。病院に着いたら着慣れない白衣に袖を通し、病棟を右から左へ、上から下へ。そして、夜が深まると同時に床に就く。研修医は、医師としての1年生である前に、社会人としての1年生でもあります。社会人としては当たり前とも言える、ただ毎日時間を守って仕事をすること、そんな日々の小さな壁の11つが学生時代には不安の材料でした。

 私は、そんな社会人の第一歩を、大阪の天王寺にある大阪警察病院で踏み出しました。警察病院は日々めまぐるしく人の行き交うERが特徴の1つで、研修医にとって教育的かつ実践的な研修が人気の病院です。試験を受ければ難しい人気病院も、私の選んだ関西たすきがけプログラムでは、自分の希望で選ぶことができました。さて、そんな私の研修生活は、不安とは裏腹に、飛ぶように時間が過ぎていきました。日々何かができるようになったことに喜び、自分のふがいなさに落ち込み、ともすれば自分のミスに患者さんを危険にさらすという恐怖を覚え、毎日が刺激的でした。嫌なことも楽しいことも共有できる最高の同期にも恵まれ、1年間の研修を終える頃、私は気がつけば社会人になり、医師としての道を歩き始めることができていたように思います。

 2年目になる今年の春は、大学の研修医として再び新たな生活が始まりました。3年目以降の進路に悩んでいた私にとって、将来の医局を肌で感じ、直接相談のできる大学研修は魅力的でした。私は悩んだ末に小児科への入局を決めましたが、色々な科を回ることで将来お世話になることのある他科の先生方と「顔の見える関係」になれることも大学病院の魅力だと思います。研修内容としては、より専門的な内容を、先生方から時間をかけてご指導いただくことができ、また1年目研修医や学生さんに対して指導を行うこともあるので、市中病院時代はできなかった勉強で知識を熟成できている気がします。まだまだ未熟さを自覚する場面は多々ありますが、専門研修に向けて一歩ずつ前進できているのを実感する日々です。

 関西たすきでは1年目、刺激に溢れた研修生活は自覚と自信につながります。2年目、大学病院で将来に向けての着実な一歩を踏み出せます。不安でいっぱいだった医学生は、社会人として、医師として、自信を持って次に進めるようになりました。今後壁にぶつかることがあっても、前を向いて歩いていけると思います。

荻原 諒平先生

 私は鳥取大学自由選択プログラムで2年間(鳥取大学で21ヶ月、鳥取県立中央病院で2ヶ月、江尾診療所で1ヶ月)研修をしました。
 研修が始まった頃は毎日知らないことばかりで不安で一杯でした。輸液や薬の1つとっても何をどう使えば良いのか分からず、白衣のポケットにたくさんのマニュアル本を入れて研修していました。採血などの手技の一つとっても、患者さんにはポーカーフェイスを装いながらも、内心恐る恐る針を刺していました。失敗するたびに何度もシミュレーションセンターに通い、いつの間にかシミュレーションセンターの常連客になるほどでした。しかし、指導医の先生や先輩、そして同期の研修医の支えもあって、今では心に余裕を持って研修することができているように思います。患者さんの病態について疑問に思うことがあれば、関連のある文献を探して読み、時には苦手な英語論文も読み、患者さん1人1人を通して様々なことを学ばせていただくよう心がけています。

 また、数多くのICinformed consent)の場に同席できたことも非常に良い経験となりました。特に忘れられないのは、悪性リンパ腫再発で入院された50歳代の男性患者さんに対するICです。末梢血幹細胞移植後の悪性リンパ腫再発で予後はかなり厳しく、有効なサルベージ療法もほとんど残ってない状況でした。そのような中で、当時の指導医より病状についてのICが行われ、患者さんはご家族と一緒に涙ながらに話を聞かれておりました。そしてIC後に患者さんが、「ここまでやって来られたのは先生におかげです。ありがとうございました。」と感謝の言葉を述べられた場面は今でも心に残っています。自分もそのような医師でありたいと思うと同時に、がんの治療や研究に携わりたいと思う契機となりました。
 4月からは鳥取市内の市中病院で消化器内科として勤務します。今まで以上に忙しくなると思いますが、探究心、向上心、思いやりをモットーに日々の診療に励みたいと思います。